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團菊祭五月大歌舞伎

市川團十郎さん快気祝いで行って来ました。

あらすじはこちら


江戸の夕映
尾上松緑演じた時代を受け入れて生きていく堂前大吉、
江戸幕府が倒れて新しい時代が始まったことを認めつつも自分の生き方の
信念を変えることは拒む松平掃部(市川團蔵)が良かったです。
それに比べて(笑)、「武士だから」と許婚に去り状渡して幕府軍に加わって
函館で戦ったものの破れ、おめおめと東京に帰ってきてながら
一生懸命許婚に会ってやってくれと頼む大吉に
「武士だから去り状渡した許婚には会えない」とか
「お前のような男には俺の気持ちはわからない」とかグズグズいう本田小六
(市川海老蔵)、
思わず(歌舞伎なのに)
「だったら函館で敗れた時に『武士らしく』腹切ってくれば良かったのに」
と突っ込みたくなりました(笑)


雷船頭
舞です。
気弱で酒好きの雷神(松緑)と、雷神を捕まえて見世物小屋に売り飛ばそうと考える
肝のすわった船頭(右近)のこっけいな踊り


外郎売
團十郎さん、まだ本調子ではないようで声がちょっと出ていなかったような。
でも、舞台は華やか、長台詞もよどみなく観客に向けての口上では
観客席からすごい声援が。


権三と助十
大岡越前もの(舞台には大岡様は出ませんが)。
落語みたいな話で長屋の大家と店子の関係とかよくわかりますね~、
校長先生と悪ガキ小学生みたいでした(笑)
筋書で三津五郎さんが「みんな真面目にやっているのに
なぜかアクシデントが起きて大爆笑になることが多い芝居」
と言ってましたが、今回もそうでした(笑)。

by redguppy | 2006-05-10 09:03 | 観たもの